1日で得意になる漢文の解き方の話〜①導入編だよ
受験シーズン真っ只中!毎日勉強お疲れさまです。。。
センターも近くなってきましたが、みなさん漢文の調子はいかがですか??
センターだけしか使わないよ!って方もいれば、二次試験にもあって大変だって方も様々いるかと思います。
でも正直、あんまり時間をかけたくない!って方がほとんどじゃないでしょうか??
・漢文より英語! 漢文より数学! 漢文より地歴! 漢文より理科!
・漢文なんかに時間を使ってられないよ!!
・でも、漢文の解き方いまいち分からない。。。
という声が聞こえてきます……。
でも安心してください。漢文マスター(自称)のるなるなが解き方を教えちゃいます。
自分の解き方があるよ!って方は参考までにで構いませんので読んでみてください。
1)漢文にも文型があるよ! (←漢文読解の50%はこの部分です!)
漢文を学ぶときにスルーされがち…というかあまり指導されないと思いますが、漢文にも文法があります。
「なーんだ、句型の話か。何(いずくんぞ)なんとかとかだろ〜?」と思った貴方は残念ながら被害者です。
結論を言えば、漢文の文法(文型)は英文法とほぼ一緒です。
つまり…
①SV(第1文型)
②SVC(第2文型)
③SVO(第3文型)
④SVOC(第4文型)
⑤SVOO(第5文型)
※S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)
が存在します。漢文を解くときはS、V、O、Cを意識すれば飛躍的に読みやすくなります。
この前提は白文読解において非常に重要なポイントです。知らないと爆死します。
ちょっとマニアックな話になりますので割愛しますが、漢文の文型解釈においては
P(predicate:述語)というものを使う場合があります。
これがややこしいとは思いますが漢文と英文の違いです。
英文では述語は「動詞」しかありませんが、漢文では「名詞」や「形容詞」も述語になる場合があります。
例えば、2019年東京大学第3問の1文目は「学校所以養士也。」とあります。
一応書き下すと「学校は士を養う所以なり」です。 ※「所以(ゆえん)」は重要単語だよ!
これを文解釈すると『「学校(S)」は「所以(P)」である。』
どんな「所以」かというと「養う(V)」、(何を〜)「士を(O)」となる。
まとめると「学校(S)は所以(P)である/養う(V)士を(O)」となるわけです。
これを少し訳(現代語訳→✕)すると「学校は士を養う場所(手段)である」となります。
ここではなんとなくイメージできればいいです。まだ「ホントかな〜??」くらいで構いません。
もっと漢文について理解を深めていきましょう。
2)置き字(於、于、乎、而 etc…)とはなんだ?答えは下にあるよ!
「置き字は読まなくていいし、無視していいよ」って教えられて信じていませんか??
それは半分正解で半分間違いです。
置き字にも意味はあります!!!
そして実は読む場合もあります!!!
でも送り仮名にあるから半分無視して大丈夫。
これを知らないと白文読解で爆死(ry
置き字というのは英語で言うと「前置詞」、「接続詞」、「助詞」としての働きがあります。
大まかには四つのパターンを知っておきましょう。
①前置詞(於、于、乎)[〜ヲ・ニ・ヨリ・モ]
受身や比較の意味も表す場合があるけど、だいたい送り仮名でわかります。fromとかそういう意味。
※「於(お)いて」ってよく使うよね!
②接続詞(而)[テ・シテ・モ・ドモ・ニ]
接続〈順接:そして〉〈逆接:しかし〉の意味だけ。だいたいは送り仮名で(ry
※文頭の「而」は「しかして、しかうして〈順接〉、しかれども、しかるに、しかも〈逆接〉」とか読むから気をつけてね。
③断定(矣、焉、也)[ナリ(也)]
也だけ「ナリ」と読むナリ。意味はそんなにありません。「矣>焉>也」と強さが違うくらい。
④疑問・反語・詠嘆(乎、哉、也、耶、邪、与、歟、夫)[ヤ・カ・カナ]
疑問と反語の句型でよく見かけるやつ。
3)句型の習得と単語の習得←あとは脳筋〜お願いマッスル〜
ここまでくれば後やることは句型の習得と単語の習得です。
これは次回まとめてしましょう。でも大まかに何があるのかをまとめておきますね。
(1)再読文字(助動詞)
(2)使役形(助動詞と兼語式)
(3)受身形(助動詞〜サ変)
(4)否定形(not V)
(5)疑問・反語形(5W1H+SV〜)
(6)比較形
(7)限定形・累加形
(8)抑揚形
(9)その他
(10)接続語
だいたい英語と一緒。難しくないです。面倒くさいだけ。実践あるのみですよ!!!
レッツ!トレーニング!!!